2004/8/29(SUN) TOKYO−FM 秋元康 恋愛保存会 20:00〜20:55 ラジオ欄:アーティスト堂本剛の秘められた素顔? 秋=秋元康 秋「え〜〜 僕〜〜の、事務所には、あの いろんな、え〜・・・レコード会社・・・から、え〜 いろんな、CDが送られてくるんですが、え〜・・・その中でも、うーん・・・最近、聴いた、この、え〜・・・堂本剛くんの[si:]というアルバムはすごく、いい、CDで、え〜・・・何が、まずいいかというとこのグルーヴ感というかですね、え〜 全体が一つのストーリーになってて、なんか、あの〜・・・聴いてて、なんか あの〜・・・癒されるような感じ。でもとにかくですねぇ、僕はあの 前からこの、剛くんの声がすごくいいなーと思ってですねぇ、このボーカルの、この声は、もう天性のものだと。え〜 神様が与えてくれた武器だと思うんですが、え〜・・・そんな、え〜 堂本剛くんを、今日は、ゲストにお招きしてまーす。」 秋「ドコモ、秋元康の恋愛保存会、今夜のお客様は堂本剛さんでーす、どうもこんばんは。」 剛「こんばんは。」 秋「久しぶりですねぇ。」 剛「久しぶりです。」 秋「僕はあの〜 前に住んでたマンションでねぇ、」 剛「はい。」 秋「一緒に住ん(笑)、、一緒に住んでたわけじゃないか、」 剛「(笑)」 秋「あの 部屋は違いますけどね、」 剛「はい。」 秋「でも同じマンションに住んでて、」 剛「はい。」 秋「(笑)エレベーターで夜中に会いますよね、よくね。」※光一さんがゲストの時も同じことを言っていた秋元さん 剛「そうですね、えぇ。(笑)」 秋「ね。」 剛「ちょくちょく、お会いさしていただいて。」 秋「え〜 そいで、前回の(KinKiKidsの)アルバムでは」 剛「はい。」 秋「僕も、あの 1曲書かしていただいたりして、」※G albumの「停電の夜には−On the night of a blackout−」の作詞をされました 剛「はい。」 秋「お久しぶりに、あの、・・・うーん・・・でもあれが初めての仕事ですよね?仕事では。」 剛「そうですね、はい。」 秋「ねぇ。」 剛「はい。」 秋「え〜 ということで、今回は、え〜・・・・Tsuyoshi Domoto [si:]ということですねぇ、」 剛「はい。」 秋「これは2だ、、に、、2作目の、アルバムですね、」 剛「はい。」 秋「はい。全曲―、剛くんが、詞を書いて。」 剛「はい。」 秋「すごいね。あの〜 これはあの〜、プロの作詞家から見ても、」 剛「はい。」 秋「かなりいいなと思いました。」 剛「あぁ。」 秋「それ全然お世辞でも何でもなくて、」 剛「はい。」 秋「やっぱりあの、言葉の使い方が、その・・・“自分”だからいいよね。」 剛「あ〜。」 秋「あの〜 普通ね、作詞って、どうしても、あの〜 今までに、ある、詞の影響を受けるんですよ。」 剛「あぁはいはい。」 秋「だからどうしてもこれはそういう風になってくじゃないですか。」 剛「はい、はい。」 秋「だから、『いや、そうじゃなくてルールが無いから、自分好きなように作っていいんだよ』って言っても、なかなかないんだけど 例えば、え〜 これは、恋のカマイタチなん、、」 剛「はい。」 秋「”カマイタチ”〜よくタイトルに使ったなーと思うんだよね。」 剛「あ〜。もう、なんとなく自分の中で“カマイタチ”っていう言葉がずっとあって、前回のマキシシングルも出さしてもらった時に、この、“恋のカマイタチ”っていうのは音楽番組とかで一切歌ってないんですけど、」 秋「うん。」 剛「これが1番自分がやりたい、」 秋「うん。」 剛「音だったり、」 秋「うん。」 剛「詞の・・・世界だったりするんですよ。」 秋「うん。」 剛「で それで〜、なんかおもしろいタイトルつけたいなーと思って、で カマイタチ・・・を、なんかこう ラブソングと、こう ちょっと重ねて、ちょっと、アンバランスさを出してみようかなーとかって・・・」 秋「うん、それがすごく」 剛「思ってて、」 秋「だって、カマイタチって、言葉を御存知ない方に言うと、要するにこう 普通に歩いてても、真空のように パンとこう」 剛「はい。」 秋「切れちゃうやつだよね。」 剛「はい。」 秋「それでしょ?」 剛「はい、そうです。」 秋「だからそれが、普通、例えばホラーとか、」 剛「はい。」 秋「なんかそういうことで・・・ねぇ?小説に出てきたり、」 剛「はい。」 秋「ゲームに出てきたりするんだけど、それを・・・ねぇ?恋の中に、ねぇ、」 剛「はい。」 秋「この〜 恋のカモ、、“カマイタチがこれらを切り離そうと、え〜 息をひそめ狙ってるかも”とかっていうのはすごいおもしろいよね。」 剛「はい。なんか、まぁ恋愛もほんとにいろんな、形があって、で〜 僕がもうほんとに〜・・・今回も、アルバムを作る時は、ほとんど人に会わずに、あの〜 1人で、なんか淋しいなーとか辛いなーとかこう 思いながら、あの〜 ラブソングとかを。なんか人と会いすぎて幸せすぎるとなんかあんま書けなくて、」 秋「うん。」 剛「結構、追い込んで、いつも書くんですけど、」 秋「うん。」 剛「で 今回も、その、恋愛っていろんな形があるから、この恋のカマイタチっていうのは、やっぱちょっとその、歪な恋愛っていうか、」 秋「うん。」 剛「ちょっとなんかその〜・・・歪な恋愛を、している人たちが、ちょっとこう 楽になれたりとか、」 秋「うん。」 剛「っていうような、なんか、」 秋「うん。」 剛「応援ソングじゃないですけど、」 秋「うん。」 剛「みたいなもの書けたらいいかなーと思ってなんか書いてたんですけどね。」 ♪ココロノブラインド♪ 秋「僕が個人的に好きなのはココロノブラインドも好きなんで、」 剛「あぁ、ありがとうございます。」 秋「これいいよね。」 剛「これも・・・なんか、まぁ単純に自分がその〜 恋愛・・・に対して、あの〜 すごく何て言うんですか、前向きではないというか、」 秋「うん。」 剛「結構臆病だったりするので、」 秋「うん。」: 剛「そういう意味でココロノ、ブラインドっていう、まぁ、タイトルつけて、で そんなブラインドをこう、すごく簡単にほどいてこう なんか、開けてってくれるような、」 秋「うん。」 剛「恋人と出会う日が来るんだろうか みたいなことを、」 秋「うん。」 剛「思いながらこれはちょっと書いたりとかしたんですけど。自分の中で、まわりくどい・・・詞が・・・前回多かったんですよ。」 秋「うん、うん。」 剛「で〜・・・その〜・・・自分の中でその、秋元さんとかもそうなんですけど、さらっと、言葉少なく、」 秋「うん。」 剛「濃い〜言葉っていうか、」 秋「うん。」 剛「インパクトのある言葉を、ポンって投げられるじゃないですか。」 秋「うーん。」 剛「で それを、あの 実際、自分が読んだり、」 秋「うん。」 剛「した時に、」 秋「うん。」 剛「なんでこんなシンプルな、構成で、シンプルな言葉で、文字、、文字を少なーくしつつ、でも、こう 自分が感じる容量は多いっていうか、」 秋「うんうんうん。」 剛「これはどうやったら出るんだと思って、で〜 ホントにあのー 自分があの 以前、あの KinKi Kidsのアルバムで、」 秋「はい。」 剛「あの〜 お仕事さしてもらった時も、『これは秋元さんに書いてもらいたい』と言ったんですよ。」 秋「うん。」 剛「で それはもう、シンプルでかつ、こう・・・ちょっと遊び心があって、で、何て言うんですかね、それちょっと シンプルでかつ、ちょっとクセのある、」 秋「うん。」 剛「ラブソングの詞が欲しいって言って。」 秋「うん。」 剛「で 『秋元さんとか〜 書いてもらえないですかねー』つってそれもレコード会社の方と話したりしたんですけど。自分もなんか、そういう風な、」 秋「うん。」 剛「あの〜 詞をアプローチ、したいなということで、結構書いてる最中に、言葉を削って削ってっていう作業を、今回結構がんばったんですよ。」 秋「うん。」 剛「で、このココロノブラインドっていうのがそれの、1番最初に書いたような、」 秋「うーん」 剛「やつで。はい。」 秋「でもこれいいよね。ココロノブラインド、“僕の機嫌をそっと伺うみたく 覗く君と土曜の午後”っていうのさぁ、」 剛「はい。」 秋「ちょっとだけ、こう・・・開けてみたいな」 剛「はい。」 秋「なんか、あの〜・・・“卒業”っていう映画ん中の、」 剛「はい。」 秋「なんかミセス・ロビンソンの詞に出てくるような、なんかすごくいいなーと思ったの。」 ♪ミセス・ロビンソン♪ 秋「で、なんか全体的になんか、こう・・・あのー、まぁバンド系の音で、ギターサウンドで心地いいよね。」 剛「あぁ、ありがとうございます。」 秋「このさぁ、あの」 剛「はい。」 秋「1曲目と最後だっけ、」 剛「はい。」 秋「あの インスト入れたの正解だね。」 剛「あ、ホントですか。」 秋「うん。」 剛「インストはもう是非なんかやろうっていうことで、」 秋「うん。」 剛「で 自分の中でメロディーとか、」 秋「うん。」 剛「が もう全部、あったんですよね で もう今回、全曲、自分の中でもう鳴ってる音がいっぱいあって、」 秋「うん。」 剛「で それはもう細かく説明して、最初のインストの、メロディーとかも、自分でギターリフ弾いて、」 秋「うん。」 剛「こういう風な感じで弾いてほしいって言って、で それをまぁみんなで、『じゃあやってきましょうか』っていうことで、」 秋「うん。」 剛「インストはもう1日で3曲録ったんですよ。」 秋「うんうん。」 剛「なので、いっちばん最後に、ロックを録ったんですけど、」 秋「うん。」 剛「真ん中にある・・・インストを録ったんですけど、すーごく眠くてみんな。」 秋「で、『very sleepy!!』ね。」 剛「(笑)。すーごく眠くて、で ちょっとまぁ、ロックやし、『適当にやっちゃおうぜ』つって、『どんなイメージ?』って言ってまぁリフをなんとなく弾いてこんなイメージですって、『じゃ、せーのでやろうよ』って言って、2テイクだけやったんですけど、」 秋「うん。」 剛「それの2テイク目をそのまんまじゃ使おうっつって、なんかそんな風にして、インストは特に、遊びながら、」 秋「うーん・・・」 剛「作れたんですよね。」 秋「うーん なんかイ、、インストが、ある〜・・・ところで、なんか、今回なんか剛くんのほんとに、あの〜 音楽やりたいんだなっていう感じが伝わってくるよね。」 剛「あ〜。すごく、何・・・て言うんですかねぇ・・・、まぁやっぱり大好きなんですよね。はい。」 ♪ナイトドライブ♪ 秋「[si:]っていうタイトルが、」 剛「はい。」 秋「なかなかシャレててですねぇ、」 剛「はい。」 秋「海の“sea”と、」 剛「はい。」 秋「彼女の“she”と、それから〜 見る“see”。この[si:]が、この3部作になってんですよね。」 剛「はい。」 秋「CDとDVDと、」 剛「はい。」 秋「え〜・・・もう1つなんだっけ。」 剛「ブックレットですね。」 秋「あ、ブックレット。」 剛「はい。」 秋「これは誰が考えたんですか。」 剛「これはもう〜みんなで、あの〜 レコード会社・・・の人たちと、自分で、いろいろまぁ話を練って、」 秋「うん。」 剛「最初は、海の、“sea”」 秋「seaから始まった。」 剛「っていうことだったんですけど、そっからみんなで、まぁ曲をぼちぼち書こうかみたいな話になってて、で 詞の中に、海の・・・におわすものだったりとかを入れてて、まぁその海と、自分の人生とか恋愛とかを重ねて、」 秋「うん。」 剛「こう・・・激しくこう 揺れる時、ゆるやかな時、出会いもあり別れもあり みたいな、そういうちょっと海と重ねながら、あの〜 曲を書いていこうか みたいなコンセプトがちょっとあったので、」 秋「うん。」 剛「『じゃあもう恋愛っていうことで彼女とかさぁ』っていう話になって、じゃあ発音記号にしましょうかっていうことで」 秋「うん。」 剛「この まぁ発音記号の[si:]になったって感じなんですけどね。」 秋「うん。」 剛「はい。」 秋「でもこれ〜・・・がさぁ、本来僕らが、ねぇ?」 剛「はい。」 秋「プランナーが考えるようによくできてるよね。つまりさぁ、」 剛「はい。」 秋「あの〜 堂本剛くんっていう人がいて、」 剛「はい。」 秋「で この人はKinKiKidsのメンバーでもあるし、」 剛「はい。」 秋「え〜 ソロのアーティストでもあるしっていうさぁ、同じ人なのに、角度によって、見え方が違うじゃないですか。」 剛「はい。」 秋「で [si:]っていうのはさぁ、」 剛「はい。」 秋「発音記号は同じでも、」 剛「うーん」 秋「全然意味合いが違ってくるじゃん。」 剛「はい。」 秋「だからうまいこと考えたなーと思いましたけどねぇ。」 剛「あ〜。(笑)」 秋「ねぇ、そういう意味合いもあるわけでしょ?」 剛「そうですね、だから〜・・・やっぱり自分・・・が、そもそも〜仕事をする上で、1番・・・気をつけているのが、結局、今の自分の立場だと、」 秋「うん。」 剛「『こうだ』って言っちゃえばこうなっちゃうことが、」 秋「うん。」 剛「多い場所が多いんですよね、」 秋「うん。」 剛「で それが、ちょっと嫌で、」 秋「うん。」 剛「それは、なんかこう 一緒にやってる意味がないというか、」 秋「うん。」 剛「この人と、せっかく出会って、」 秋「うん。」 剛「一緒に組んで、一緒に1つのものを作ってるって意味合い性が全く、感じれないというか。」 秋「うん。」 剛「だからその〜〜・・・そういうのが嫌で、僕はいっつも気をつけてるのは『僕はこう思うんですけど、どうですかね』っていう、」 秋「うん。」 剛「そうすれば、『いや、これでいいんじゃないですか』『こういうのもありますよ』っていうことで、どんどん発想がふくらんでいって、新しいものが生まれていくので、」 秋「うんうんうん」 剛「そういう・・・仕事のやり方を、心がけていまして。で 1人の時は特にそれが、ふんだんにできるので。2人の時はまぁ彼の意見も入るし、」 秋「うん。」 剛「で 彼は結構まぁ、負けず嫌いさんだったりするので、」 秋「うん。」 剛「まぁ、彼は『こうだ!』って言った、、ら、『まぁ・・・それもあるけどさ』っていう風に僕が言ってスタッフが言ったりしてまぁまぜて作ったり みたいな感じなんですけど。1人の時はもう、僕がまず、何かを言わないと始まらないので。またやり方は違うんですが。そういう風にして、こう・・・投げては投げてもらいっていうのを」 秋「うん。」 剛「繰り返して繰り返して、やっていったりするので。」 秋「あのー、僕なんかもやっぱり、仕事してると、やっぱり僕が『こうだ』って言うと、」 剛「はい。」 秋「そうなっちゃうじゃないですか。」 剛「はい。」 秋「そうすると、あの〜・・・やっぱり、人間の力なんて。。。・・・ね?がんばっても100でしょ?」 剛「はい。」 秋「だからそれよりも、ねぇ、10人のスタッフがいて、その人たちから10もらえば、またそれは、100になるわけで。だから・・・絶対ね、あの〜 自分1人で完結しない方がおもしろい。」 剛「ですよね。」 秋「うん。だから最終的には、剛くんが決めなきゃいけないと思うんだけど」 剛「はい。」 秋「でも、だから例えば、あの〜 アルバム作るときでも、映画作る時でも何でも、そうなんだけど、まずねぇ、雑談から入んのがいいと思う。」 剛「あぁ〜。」 秋「雑談でねぇ、みんなが最近おもしろかったり、」 剛「はいはいはい」 秋「感激したものとか、例えば本で、『こんな本があってさぁ』とか、」 剛「はい。」 秋「『映画でこんなのがあってさぁ』とか」 剛「うんうんうんうん・・・」 秋「で 例えばちょっと前の話になるけど、」 剛「はい。」 秋「『スライディング・ドア』っていう、グウィネス・パルトロウの、映画であってさぁ、」 剛「はい。」 秋「これはさぁ、あの〜 地下鉄に、その〜 グウィネス・パルトロウ、主人公が、その、ドアに間に合う、、間に合ったのと、間に合わなかったことで恋愛が変わっていくって」 剛「あぁ〜〜」 秋「2通りの恋愛がカットバックするあれで、で『すごくいいアイデアだな〜』とかさぁ。で それを誰かがさ、『前DVDでそれ見ておもしろかった〜』とかって言った時に、」 剛「はいはい。」 秋「『それなんか使えないかねぇ』とか、」 剛「うーーーん」 秋「じゃ例えばコンサートで、」 剛「うん。」 秋「『コンサートでそれ使えない?こっちが、こういう場合の剛くんとこういう場合の剛くんが、』」 剛「はいはいはいはいはい」 秋「ねぇ、『その ステージの上で、違ってたらおもしろいよね』」 剛「はいはいはい」 秋「とかっていうような所から、」 剛「う〜〜ん」 秋「あの〜 入るとおもしろい。」 剛「はいはいはい。」 秋「だからもう何でもいいわけ、漫画でもいいしさぁ。」 剛「うん。漫画は結構、あの〜・・・まぁ最近そんな読まないんですけど」 秋「うん。」 剛「結構ヒントもらえたりとか、」 秋「そうだよね。」 剛「勇気もらったりするんですよね、漫画って。やっぱりその 実在じゃない分、スケールででかいというか、」 秋「うん。」 剛「結構だから漫画は、ヒントみたいなものもらったりとか」 秋「うん。」 剛「することは多いですね。」 ♪Saturday♪ 秋「僕が思うのは、やっぱりさぁ、」 剛「はい。」 秋「やっぱり、Tsuyoshi Domotoは、何者かっていうさ、」 剛「はい。」 秋「誰なんだ、何を考えてるんだっていうのが1番大事だと思うんですよ。」 剛「うーん。」 秋「だから、せっかく、その〜 1人の優れた感性があんだからやっぱこれが、1番の財産だよね。例えばね?普通だったら、曲先でね、メロ先で」 剛「はいはいはい」 秋「『こんな感じで、これちょっとさぁ、MOTOWNっぽく〜やりたいんだよね』とか」 剛「うんうんうん」 秋「『(聞き取れません)入れてさ』とかって」 剛「はい。」 秋「作っていくじゃないですか。で 詞もこういう風にやってやろうとかって。」 剛「はい。」 秋「そうじゃなくてね、たぶん剛くん今度ね、」 剛「はい。」 秋「なんか、スケッチブックに・・・絵描いてね、」 剛「はい。」 秋「『これ、これ音楽にしたいんだけど』・・・っていうようなのがたぶん剛くんなんだよね。」 剛「お〜〜〜」 秋「たぶん、それはたぶんね、ヴィンセント・ギャロとかねぇ、」 剛「はい。」 秋「バスキュアとかねぇ、ああいう人たちの感性ってそうだと思う、たまたま、ヴィンセント・ギャロは、『バッファロー66』とか、映像だったりさ、彼の絵だったり、」 剛「はい。」 秋「ね?音楽だったり たまたま、その〜 剛くんの、持ってる、出したいことが今音楽だけど、もしかしたら、絵かもしんないじゃん、」 剛「あぁあぁ」 秋「映像かもしんないじゃん。」 剛「はい。」 秋「だからなんか、そっちが先だと思う。」 剛「う〜〜ん。」 秋「たぶん設計図がさぁ、つまり、もう、う〜〜ん・・・」 剛「う〜〜ん・・・」 秋「五線譜の中に、おさまらないものが、たぶん、剛くんがこれからやってった方がいいと思う。だから写真でもいいと思う。」 剛「はいはい。」 秋「写真撮って拡大してこれを・・・ね?『これやりたい』と。」 剛「はいはいはい。」 秋「で 別にメロディーも何も書いてないと、」 剛「うーん。」 秋「っていうようなことが、出てくると思うんだよね。」 剛「あ〜・・・。おもしろいですねぇ。」 秋「うん。たぶんそういうアーティストだと思うんだよね。」 剛「うーん、それはちょっとやり、、やってみたいですねぇ おもしろいですねぇ。」 秋「だからそれがなんかさぁ、ある時は、陶芸でもいいと思うしさぁ、」 剛「はい、はい。」 秋「ある時。。。今回なんか剛くんは。。。なんかそれはいつも合体してるわけよ、」 剛「はい。」 秋「ツ、、ツアーも、」 剛「はい。」 秋「なんか、陶芸と、音楽とか、今回は、え〜 ショートフィルムを、剛くんが撮ったとかさぁ、」 剛「はい。」 秋「なんかそういうあの、この人は何を表現したいんだろうな〜とか、この人は何をやりたいんだろうな〜っていうのがいつもこう・・・感じられるさ、」 剛「うーん。」 秋「ビンビン感じる、なんかねぇ、あの〜 アメリカでいうとジョニー・デップとか、」 剛「はい。」 秋「の、作品の選び方とかやろうとしてること・・・見てるとさ、やっぱりなんか、『あ、なんかやりたいんだな』って伝わってくるじゃない。」 剛「うーん。」 秋「ああいうのが、なんか、つまりもうミュージシャンとか、その〜・・・絵を描く人とか、そういうこと関係なくてたん、、単なるアーティストとか、アルチザンっていうさ、ので、くくられたらおもしろいと思うんだよね。」 剛「うーん。ほんとにあの、天邪鬼なんで、」 秋「うん。」 剛「人と同・・・じが、安心するくせに、嫌なんですよ。」 秋「嫌でしょ。」 剛「で、ライブとかでも、」 秋「うん。」 剛「こーしてあーしたいって言って、やるので、そうなった時に結構お客さんがとま、、一瞬戸惑うんですけど、」 秋「うん。」 剛「最終的には結構、あの 『おもしろかった』って言って下さるので、」 秋「うん。」 剛「今まで助かってるんですが、」 秋「うん。」 剛「なんかそんな感じがありますねぇ。」 秋「あの〜 人の評価ってねぇ、必ずね、過去のものなんですよ。」 剛「うーん。」 秋「ね、一歩遅れるわけじゃないですか。」 剛「はいはいはいはいはいはい。」 秋「だから、それは・・・しょうがないんだよね。」 剛「うーん。」 秋「例えば、そういう風に、、な、、ならざるを得ないじゃないですか。」 剛「うん。」 秋「例えば剛くんの、前回の作品のアルバムが大好きで、」 剛「はい。」 秋「それを、が、大好きだから次の、、ものを買うと。」 剛「はい、はい。」 秋「でも、それ・・・を、また・・・『え、こういうのだったの?』と思う人いるけど またそれが、また違うファンを呼びっていう風になっていくからさぁ、」 剛「はいはいはい。」 秋「だからなんか、そこが、もちろんねぇ、これだけ支持してくれるんだからファンのみなさんに応えなきゃいけないんだけど、あの〜 やっぱ剛くんが何次やるんだろうっていうさぁ、・・・ね、だからたぶんこのアルバムも、『どういうアルバムですよね』って言う風に、」 剛「はい。」 秋「あの〜 一言で評価されてしまうんではなくて、」 剛「はい。」 秋「『剛くんらしいよね』っていつも言われる、」 剛「はい。」 秋「アルバムがいいよね。」 剛「あ〜。」 秋「例えばこの[si:]っていうタイトルもそうだし、」 剛「はい。」 秋「カマイタチとか、リュウグウノツカイとかっていう」 剛「はい。」 秋「言葉の選び方もさ、もう剛ワールドじゃん。」 剛「うーん。」 秋「うん。だからこれ、なんとか風とか、『剛くんが今の音楽でこういうのにハマっててこういうのがやりた、、やりたかったんですよね』・・・っていう〜のは、逆につまらないんだよ。」 剛「うーん。」 秋「剛くんの中で勝手に、消化してるっていうかさ。」 剛「はい。」 秋「なんか爆発してるとかさ、」 剛「はい。」 秋「ねぇ。そういうようなもの〜 是非(作ってください)。」 剛「はい。」 秋「ね。」 |